2017年12月3日日曜日

Farm

今年は春から、自然栽培農法で畑をしました。
畑は毎年一年生 という言葉を畑をし始めて知ったけれど、そうだと思う。

早朝に畑に行き、土をたがやし、うねを作り、種を植え、汗をかいたので湖で泳いでから一日を始めていた。
小さな小さな芽が出て、一気にぐんぐん育った水菜やハーブたち。今年一番に美味しかったのは白ナス!ただ火で焼くだけですがトロトロにとろける美味しさなのです。
ズッキーニやきゅうり、トマトも育ち毎日食べていた。冬の入り口に収穫した人参は山からの腐葉土で育てたのだけど、その甘いこと!スーパーにある人参と比べ物にならないくらい甘いのです。毎日薪ストーブの上で作る根菜スープの人参はとびきり甘くなります。

けれども夏。夏は実りと同時に私たちの頭を悩ます出来事もありました。
てんとう虫だましという虫がジャガイモの葉っぱの裏に何千匹とつき、大切な葉っぱを食べているではありませんか。
葉っぱがなくては光合成ができなくて、実が育ちません。
私たちは毎朝、葉っぱの裏にビッシリついているてんとう虫だましを、一匹ずつ手で取り何百匹と駆除をしました。彼らが卵をうみ、孵化し、幼虫になり、また大人になる様を見ながら毎日駆除したのです。不思議なことに、成虫になる時は、ジャガイモの葉っぱから隣の別の植物に移動するのです。
最初はかわいそうで生きたまま山にかえしていましたが、毎日毎日増え続けジャガイモの葉を食べ尽くすてんとう虫だましを、その場で駆除するようになりました。
心がなんともいえなくなるのです。そうしてできた私たちのジャガイモは、小さな小さなジャガイモ。
それでも、土を掘って収穫した時の喜びは、赤ちゃんを見る時のあの自然と笑顔になる喜びでした。
畑をしていると、様々な命に向き合う。
土の状態と種の配列や隣に植える植物で、虫が分散したり集中したりすることを学んだのでした。

来年は土を育てることから始めます。さてまた一年生、楽しみだ。



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